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Simon Wheatley / Lost Dreams【SIGNED】
  • Simon Wheatley / Lost Dreams【SIGNED】

    「ユースクラブに行ってスピットしたり、違法ラジオを聴いたり…、ストリートでバーにスプレーをかけたり、誰かの寝室に行って音楽を作ったり、そういうことが中心だった。全てが全てそうだったんだ…。」
     

    2005年〜2007年イーストロンドン、本書は現在のロンドンにおいて「失われた時代」へのタイムカプセルです。 イギリスを拠点に活動する写真家Simon Wheatley(サイモン・ウィートリー)の作品集です。

    作者の前作「Don't Call Me Urban!(McNidder and Grace,2011)」では、UKガレージの暗い炎から生まれた新しい音楽ジャンル[グライム]のリアルなシーンを、他に類を見ないほど親密なイメージで表現していました。

    「でも、当時はちょっと急ぎすぎていた…」と、作者のウィートリーは今になって振り返ります。 彼は権威ある写真家グループ「マグナム・フォト」に招かれ、最初の写真集を最高のタイミングで出版しなければならないというプレッシャーを感じていました。そして、その中で掘り起こされたダイヤモンドは、何千時間もの忍耐強い観察、撮影、洗練、収集から特別なものとなり、「Don't Call Me Urban! 」は発売後に即完売し、イギリスにおいての若者文化の記録として瞬く間にクラシックとなり、限定版であることからコレクターズアイテムとなりました。

    しかし、写真集「Don't Call Me Urban! 」を制作したことにより、作者の手元には膨大な量の未使用写真と、カットされなかった豊かでカラフルなコンタクトシートを残すことになりました。

    当時、カメラの外にいる子供たちは、ポーズをとっている男性たちと同じくらい作者にとっては重要な存在でした。

    「ユースクラブに行ってスピットしたり、違法ラジオを聴いたり…、ストリートでバーにスプレーをかけたり、誰かの寝室に行って音楽を作ったり、そういうことが中心だった。全てが全てそうだったんだ…。」

    このような思いの込められたキュレーション作品の本書。そこにはアイル・オブ・ドッグス育ちで、コミュニティでは今でも伝説的存在Hak Baker(元Bomb SquadMCで現・G-Folkミュージシャン)を含む数人の登場人物の思春期の生活に焦点を当てています。都市部の公共スペースが荒廃しながらも利用可能であった時代、若い世代の生活が、Googleやデジタルアルゴリズムに従うというトレンドへのプレッシャーを受けることがなかった、リアルライフで自然発生的に行われていた時代の彼らを含めた若者を描いています。

    「ユースクラブはアンダーグラウンドだった」と作者は振り返ります。2010年以降に政府が公共部門の支出を削減する以前は、ロンドンの都市部のコミュニティ全体にユース向けサービスが実際に普及していました。本書のページの大半は、イーストロンドンの4つの団地のコミュニティセンターで撮影されています。これらのコミュニティセンターは、かつてグライムMC、DJ、プロデューサーを志す若者が集まり、食事をし、スキルを磨く場所でした。そして、深夜の違法ラジオ放送の時間では、地元のヒーロー、Dizzee Rascalや Tinchy Stryderのようにチャートで成功する夢を追いかけていた場所です。

    現在のロンドンでは、100以上のユースクラブが閉鎖され、また2010年代に行われたユース・サービスの廃止などは、本書がノスタルジアを漂わせる理由のひとつでもあります。

    スマートフォン以前の作詞の習慣にならい、当時のリリック帳を彷彿させるアナログ的なリングバインダーで174ページを綴じた本書、 そこには作者の写真、Hak Bakerの詩、Discardaのインタビューとあわせて、まさに「Lost Dreams」が込められています。

    出版社 publisher:Self published

    刊行年 year:2022

    ページ数 pages:174

    サイズ size:300×235 mm

    フォーマット format:Softcover ,spiral bound

    言語 language:English

    付属品 attachment:

    状態 condition:New

    ※作家サイン入り

      ¥8,250価格
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