Prix Camera Clara 2012-2022
大判カメラ写真の国際的写真賞"Prix Camera Clara"。本賞の10周年を記念して制作された本書には、これまでに受賞した11名の写真家の作品を収録しています。
"Prix Camera Clara"は、2012年にJoséphine de Bodinat-Moreno(ジョゼフィーヌ・ドゥ・ボディナ=モレノ)がスタートし、2012年から2022年まではAudrey Bazin(オードリー・バザン)がアート・ディレクターを務め、毎年現代アーティストの未公開写真作品の中から優れた作品に賞を授与してきました。
大判カメラ写真ひとつの特徴でもある「極めて優れた画質」を扱う本書は、読者が写真という素材に深く入り込むことを可能にしています。大量の画像と、その出現と伝達の瞬時性によって特徴づけられるデジタル現代において、大判カメラの非常に特殊な技術に賞を与えるということは、決して過去への回帰からくるものではなく、大判カメラの特殊な表現方法が、現代のアーティストに独自の表現手段をもたらすという信念に基づくものからきています。アーティストが探求する視覚的・心理的領域は広大で多様でありながら、常に私たちの世界、あるいはむしろその現実を、直接的に、あるいは寓意や変容を通して、内省し、理解することから生じています。各写真作品には、写真家のアプローチ、写真の表現、写真史における位置づけなど、その本質を理解するための批評文が付されています。
【アーティスト 収録作品】
Yveline Loiseur, Somewhere Between Presence and Absence (prizewinner 2012)
Julien Chatelain, Egyptorama(prizewinner 2013)
Darek Fortas, Changing Rooms(prizewinner 2014)
Yann Laubscher, The Call(prizewinner 2015)
Cyrille Weiner, The Big Day (prizewinner 2016)
Guillaume Zuili, Urban Jungle(prizewinner 2017)
Vasantha Yogananthan, A Myth of Two Souls(prizewinner 2018)
Delphine Balley, Seeing is believing(prizewinner 2019)
Stéphanie Solinas, The Unexplained - Revenants(prizewinner 2020)
Roei Greenberg, English Encounters(prizewinner 2021)
Baptiste Rabichon, Mother’s Rooms(prizewinner 2022)
出版社 publisher:Palais Books
刊行年 year:2023
ページ数 pages:244
サイズ size:310x 240mm
フォーマット format:Softcover
言語 language:English /French
付属品 attachment:
状態 condition:New
First edition of 400 copies