Pangrok Sulap / Sedekad Seni Merakyat (Soft Cover)

サバ州ラナウ（マレーシア）で結成されたアーティスト・コレクティブPangrok Sulap（パンクロック・スゥラップ）のアートブックです。
アーティスト、ミュージシャン、社会活動家など、多様なメンバーで構成されているパンクロック・スゥラップ。コレクティブ名のパンクロック（Pangrok）は音楽のジャンルであるパンク・ロック、そしてスゥラップ（Sulap）はサバ州の農民たちが使用する休憩小屋を意味し、組み合わせたもの。パンクロック・スゥラップはインドネシアのパンクバンド、マージナルを通じて知り合ったジョグジャカルタの木版画集団タリン・パディのレジスタンス活動に影響を受け、2012年以降は木版画を用いて地域コミュニティやボルネオ島の先住民族が直面する問題を描き、地域内外から注目を集めてきました。ラジカルさとローカリティが同居する名が表すように、彼らの放つメッセージは、アートを通じてボルネオ島北部サバ州のコミュニティを活性化させること、自分たちが持つ権利についての自覚を促し、貪欲からくる政治的退廃に声を上げ、複数の民族が結束するよう促しています。
 
本書では、彼らの作品・活動の記録とともに、活動家、学者、アーティスト、情熱的な支持者からなる15人の地元作家による書き下ろし論文集を総ページ数541pにわたり掲載。パンクロック・スゥラップが10年以上にわたって芸術と運動のフィールドで行ってきた活動、イデオロギー、価値観を記録したこれまでの活動を総括する1冊となっている。
 
“パンクロック・スゥラップは、アーティストは芸術作品を制作することだけに限定されたものではない。アーティストの社会的責任とはコミュニティのための思想家であることだと考えています。言い換えれば、アートはコミュニティの生活を向上させる方法を促進するためのツールや媒体として使用されるべきだと。この視点は、インドネシアの集団であるタリン・パディの「良い芸術とは、他者のためになるものである」という事実と一致しています。”＿本書より一部抜粋
 
出版社 publisher：Self Published
刊行年 year：2023
ページ数 pages：541
サイズ size：260x 180mm
フォーマット format：Hardcover
言語 language：Malay
付属品 attachment：
状態 condition：New