Luka Perkins-Petit / OKTA-9
フランス アルルを拠点に活動するビジュアルアーティスト兼写真家Luka Perkins-Petit (ルカ・パーキンス=プティ)の作品集です。本書《OKTA-9》は、気候工学をめぐる思索的な写真作品である。数ある気候政策のなかで、地球の平均気温をわずか数ヶ月で下げうるとされるのは、ただ一つ。その導入によってもたらされるのは、希望か、それとも破綻か──。炭素回収から雲を薄くする装置に至るまで、このプロジェクトは、予測不可能な技術が実際に稼働したあとの世界を想像するよう私たち読者にに促す。
実在する特許や、気候を制御するために考案された架空の装置をもとに、《OKTA-9》は“可能性”の境界線にある現実を描き出す。工学が生存戦略となった世界で、見慣れた風景はわずかに軸をずらされ、どこか異質な空気を漂わせる。そこに広がるのは、疑念と予感、そして眩暈にも似た不確かさに満ちた、不安定な視覚宇宙である。
本書はプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の支援により制作。
出版社 publisher:Palais Books
刊行年 year:2025
ページ数 pages:128
サイズ size:280x 210mm
フォーマット format:Softcover
言語 language: French, and English
付属品 attachment:
状態 condition:New
First edition of 700 copies
¥7,810価格
