朝倉 圭一 / 雑考1
岐阜県・飛騨高山の山間で民藝店を営む朝倉圭一によるZINE。ご縁をいただき、このたび当店でお取り扱いできることになりました。
著者は2024年に単著『わからないままの民藝』(作品社)を刊行。本書は、その出版からの一年間に考えてきたことを、「直観」という視座を中心にまとめたものです。
「民藝について学ぶ際、多くの人が惹かれ、知るほどに躓き、やがては疑問に感じるであろう言葉がいくつかある。その内の一つが「直観」という言葉ではないだろうか。民藝においては、直観が大切だと説かれることが多い、それは民藝という語を生み出した柳宗悦が、なによりも「直観で観る」という姿勢を自らに課し、重要視したからに他ならない…」_本書より一部抜粋
小林秀雄の引用にはじまり、映画『もののけ姫』のアシタカから民藝運動の父・柳宗悦までをつなげる思索は、朝倉ならではの日々の営みの中から出された言葉となって綴られています。読み手を自然とその世界へと誘い、民藝が生活に根付いた芸術運動であることを実感させてくれる一冊。
民藝に触れたことのない方でも、ここから入り込み、存分に楽しむことができるZINEです。
著者の奥さまである佳子さんの手描きイラストがなんとも愛らしくて本書の空気間を和やかにしてくれていて素敵です。
朝倉圭一(あさくら・けいいち)
独学者。やわい屋店主。1984年生まれ。飛騨民藝協会理事、「雑誌民藝」編集委員、愛知県芸術大学非常勤講師。民藝の器を扱いながら、展示室「4'33”」、屋根裏の私設図書館、レーベル「かそけ舎」等の運営をしている。主著に、「わからないままの民藝」(作品社 2024)がある。
出版社 publisher:かそけ舎
刊行年 year:2025
ページ数 pages:59
サイズ size:148x 105mm
フォーマット format:Softcover
言語 language:Japanese
付属品 attachment:Sign,栞
状態 condition:New
