Josh Kern / Räuber
ドイツを拠点に活動する写真家Josh Kern(ジョシュ・カーン)の作品集です。
Joshが14歳のとき、母親が再婚。
Joshは新しい父親とうまく折り合いがつけれずにいました。新しい父親はお金の事や物事の順序や整理に気ばかりを使い、一方のJoshはスケートボードのことしか頭にありませんでした。 趣味嗜好の違う二人は完全にすれ違いで、Joshは二人からいつも子供のように扱われ、その扱いが誤解だと感じていました。
それから1年後、弟のJaschaが生まれました。それは当時のJoshにとっては厄介なことで、何もかもが不愉快でした。…3年後、Joshは家を出て、自分の力で生きてくようになります…。
しばらくして母親が義理の父親と別れたのち、家を出ていたJoshの近くに義理父との間に生まれた弟のJaschaを連れて母親が引っ越してきました。
Joshは、訪れたJaschaの写真を撮り、それを繰り返していくうちに、次第にJoshは弟のJaschaを追いかけて記録するようになっていきます。 弟のJaschaと一緒に過ごすことの心地よさ、そしてカメラがその口実に最高でした。弟と一緒にいることで、Josh自身も無邪気に子供っぽくなることができました。
Jaschaはとても生き物を大切にする少年でした。また、Jaschaはとても繊細で、それは男の子としては簡単なことではありませんでした。
彼らの母はよく、「Joshとまったく同じことをJaschaと一緒に経験している」と話していました。
この作品集には、かつて家族と上手に付き合えなかったJoshが愛情を持って家族である弟のJaschaを撮り、また、そんな作者とよく似た部分を持つ弟のJaschaを作者としてJoshが撮らえています。
内容的にはとてもパーソナルな作品集でありながら、ナチュラルリネンの表紙の質感と手触り、中面での紙質の変化、そして作者の作家性をはじめ、本という媒体の中で、作者がどのようにして写真表現を作品として落とし込んでいるのかを五感で感じていただける作品集です。
タイトルの”Räuber”はドイツ語で”強奪者”を意味します
出版社 publisher:Eigensinn
刊行年 year:2021
ページ数 pages:240
サイズ size:200x 150mm
フォーマット format:Softcover, Nature Linen
言語 language:英文/English
付属品 attachment:
状態 condition:New
Limited edition of 1400 copies