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Interview :Nina Robert



2022年に自費出版にて出版された作品集『00』。光をも通さないブラックのプラスチックカバーで全面を内包した本作品集。その中に収められたものとは…。作者のNina Robertにインタビューを行いました。
よろしければはじめに、あなたの自己紹介を簡単にで構いませんので、お願いします。 -私の名前はNina。26歳のアーティストで、ロンドン、ブリュッセル、アムステルダムを拠点に活動しています。
写真を撮り始めたきっかけは何だったのでしょうか? - 私が写真を始めたのは6年前、フリーマーケットで見つけたアナログカメラがきっかけでした。それから色々なカメラを買ったんですが、今でも一番最初に買ったカメラでほとんどの写真を撮ってます。 あなたの写真について教えてください。 - 私にとって、写真というメディアはとても自然なもので、意図したり、狙ったりして、写真を選択したというわけではないんです。それでも、今でも本当に夢中になっています。"一瞬"を、"表情"を、そして"感情を共有する瞬間"をとらえます。
あなたの写真を見ていると、被写体とあなたの関係はとても近く感じます。被写体から最も影響を受けることは何ですか? 何か共通するものがあるのでしょうか? - 私はおもに友人や自分の生活のなかにあるものを写真に収めています。私と被写体との間には、とても強くて、そして、繊細なつながりを持っています。それは、ポートレートや 街、そして廃墟にもあります。盗み撮り・隠し撮り自体は嫌いなんですが、イメージによっては隠されていない、あえて晒すことで意味を持つものもあります。私は、現実と忠実の間の旅、私側の側面の物語を描くようにしています。出来上がったものは生々しく、そこにある背景は必ずしも合法的なものばかりというわけではありません。

ご自身のスタイルについて教えてください。 そして、あなたが写真で大切にしていることとは何でしょうか? -私はほとんどの作品をモノクロで制作しています。それは美学的な選択の一つであり、また、色彩がとても苦手だからです。ファッション写真や、ジム・ゴールドバーグやナン・ゴールディンといった写真家の影響を強く受けています。私の作品には、常に何らかのバイオレンス的な要素が含まれています。

インターネットやソーシャルメディアが写真に与える影響について、どのようにお考えですか? - インターネットやソーシャルネットワークは、写真や現代アートにおいて重要な役割を担っていると思います。これらは、自分の作品を簡単に世界中と共有し、チャンスを得るための手段になっているとも思います。ただ、このようなシステムの中に自分を閉じ込めてしまうことだけは避けなければならないとも思います。

ソーシャルメディアなど、今の世の中で写真を発表する場はインターネット上にも沢山あると思います。そういった中で、作品を本としてまとめるにあたって大事にしたことがあれば教えてください。 - 現在、写真や作品を見せるには、インターネットやソーシャルネットワークが効率的だとは思います。ですが本や現物のエディションは、写真をより親密にしてくれます。正面から見るだけでないものにすること、そして共有や交換をしたりもできるようにします。

あなたの写真を見る人に、一番伝えたいことは何ですか? - 私の写真では、バイオレンスを通じて感性に訴えかけることが多いですね。



今回、写真集『00』を拝見して、そしてインタビューさせていただいて思ったのですが、あなたが話す言葉の「バイオレンス」には、その言葉の持つ「凶暴さ」や「悪意」だけではない何かを感じます。あなたは「バイオレンス」に何を見出していますか? -私はむしろ、バイオレンスを詩的で、卑劣で、凶悪なものとして見ています。ただ、私はそれを使って遊んでいるんです。また、「00」では、私が撮影するすべての人々に対し、私が抱いている愛と優しさを突きつけているんだと思います。

なるほど。「バイオレンス」を「バイオレンス」として捉え、そのうえで、それを使って遊んでいるということ。そして、写真集「00」で撮影された方への愛と優しさ。それらが集まりひとつの作品となったことで、言語だけでは表せない魅力溢れる作品集『00』が完成したんですね。そしてだからこそ、あなたはInstagramで、 「この5年間、私の人生の一部となってくれたすべての人へ、ありがとう。笑いも、涙もありがとう。出会ったときから私のそばにいるすべての人へ、ありがとう。」 と、この言葉を添えてたのでしょうか。 -はい。今となっては、この言葉を裏表紙に書いておけばよかったと後悔しています。この言葉は、私の姿勢を反映して、そしてある意味で説明するものになってます。 また、「バイオレンス」に対しては、私はある種の謙虚さも必要だと思ってるんです。伝えたり見せたりできるものと、できないものがあると思うんです。


ありがとうございました。最後に今後の活動などをよければお聞かせください。 - 今後は、アムステルダムで2つの新しいプロジェクトと、来年の夏に出版予定の新しい本に取り組んでいます。



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