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朝倉 圭一 / 雑考4

朝倉 圭一 / 雑考4

【観光】

飛騨高山の工藝店「やわい屋」店主・朝倉圭一による雑考、第4弾。冒頭は、1970年に吉城高校文芸部の高校生たちが書いた共同研究の序文からはじまる。彼らは、雑誌やパンフレットで謳われる観光地「飛騨」を、いつの間にか故郷の姿として受け入れていることに気づき、目の前の風景を「郷愁」というメガネを通して傍観していることを自覚する。

そこから著者は、テセウスの船、郷土の歴史、観光ブーム……と、次々に話題を展開していく。自身がお店を構える地「飛騨高山」が、現代もなお抱え続けている問題に思考を巡らせながら、ドライブするように考察を重ねていく。


ここからは個人的な見解で、本書の内容から少し脱線するのだが、1970年前後というのは、シチュアシオニストが活動していた時代でもあり、彼らもまた観光産業に問いを投げかけていた。同じ時代に、日本でもヨーロッパでも「観光」というものに目が向けられていたことは興味深い。


また、本書では、その「観光」というものに対して、外からではなく、内側から目を向けていた人々がいて、彼らの言葉が再び紹介されている。そうした意味でも、ひとつのアーカイブとして、今後も残しておきたい一冊だと思う。


朝倉圭一(あさくら・けいいち)

独学者。やわい屋店主。1984年生まれ。飛騨民藝協会理事、「雑誌民藝」編集委員、愛知県芸術大学非常勤講師。民藝の器を扱いながら、展示室「4'33”」、屋根裏の私設図書館、レーベル「かそけ舎」等の運営をしている。主著に、「わからないままの民藝」(作品社 2024)がある。


出版社 publisher:かそけ舎

刊行年 year:2026

ページ数 pages:72

サイズ size:148x 105mm

フォーマット format:Softcover

言語 language:Japanese

付属品 attachment:

状態 condition:New

    ¥1,500Price
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